研修終了時
呼吸器内科研修を終えて
私が、呼吸器内科の研修を始めて、3カ月がたちました。研修医になる前に、国家試験で、疾患がどんなものか一応は、勉強したつもりでしたので、ちょっとくらいなら上級医の先生のお役に立てるのではと考えていました。しかし、いざ臨床的な話になると、何を、どう処方、処置、患者様への対応を行ってよいかどうか、分からないことばかりで、たくさんの迷惑をかけてしまいました。例えば、SIADHでの治療の際の高張食塩水投与の仕方など、教科書での知識しかなく臨床の現場での大変さ、患者様のつらさなど学生時代ではわからなかった事、他科の研修では学ぶことのできなかったものばかりでした。
11月に入ってからは、仕事にも慣れ始めて、心に余裕もできはじめていたのですが、先日、自分の目の前で患者様がけいれん発作を起こした時に、勉強したように、対応しなければと頭では、分かっていたのですが、動揺してしまい、対応が遅れて上級医の先生方に助けられました。その際の対応など流れるようにスムーズで、自分の未熟さをありありと実感しました。上級医の先生曰く「何事も経験であり、ゲームのようにレベルを上げていくものだ。」そうです。
結局、知識を勉強しても、実際に対応できなければ、意味がなく、これからも実技の経験を多く学び、早く一人立ちできる医師になりたいです。筑紫病院呼吸器内科は臨床実技の経験の場として私にとって、良い場所でした。本当に充実した大変なこともありましたが、楽しい3カ月を送ることができました。指導医の先生、永田教授、諸先輩方から多くのことを学ぶことができました。覚えの悪かった私ですが、最後まで熱心に指導していただきありがとうございました。
研修医:重岡 徹